夏休みの図書室
この本について
二十六歳の「私」が、インドのデリーからロンドンまで、乗合バスだけで行こうと決める。第一巻は、その前に立ち寄った香港とマカオ。 仕事を全部断って、わずかな金を持って日本を出た。最初に着いた香港で、安宿の雑居ビルに泊まり、路地の屋台で食べ、夜の街を歩き回る。マカオではカジノの「大小」という賭けに取り憑かれ、宿代まで注ぎ込みかける。旅の目的地はまだ遠いのに、香港から動けなくなる。 一九七〇年代の旅なので、今は同じことはできない。それでも読み継がれているのは、旅に出る理由が「行きたいから」だけで、それをごまかしていないからだと思う。著者が旅先で感じた退屈や不安も、そのまま書いてある。 全六巻。ここで面白ければ、たぶん最後まで行く。旅に出る前に読むと、出発が早まる。
この本が好きなら、この投稿小説
「勇気が出る」の読後感が近い作品と、同じテーマの作品です。無料で読めます。
五時のチャイムが鳴るまで
三十六歳、履歴書の空白