夏休みの図書室
この本について
月に一度、PMSで怒りを抑えられなくなる女性と、パニック障害で電車に乗れなくなった男性。小さな会社で同僚になった二人の話。 藤沢さんは、以前の職場で生理前の症状のせいで人間関係を壊し、今は金属部品を作る栗田科学で働いている。そこに山添くんが転職してくる。やる気がなさそうで、炭酸を飲んでばかりいて、髪を切らない。藤沢さんは最初、彼が嫌いだった。 恋愛小説ではない。二人は互いの病気を知ってから、相手の症状が出る日を気にかけるようになる。それだけの関係が、こんなに頼もしく読めるとは思わなかった。 会社の社長や同僚もみな事情を抱えていて、誰も誰かを治そうとしない。それがこの本の優しさだと思う。二〇二三年の本屋大賞で三位、二〇二四年に映画化。職場で苦しい人に。
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