送迎車の朝
この本について
結婚を決めた相手が、突然いなくなった。残された男が、婚約者の過去をたどっていくうちに、自分のことも知ってしまう話。 架は三十九歳。婚活で出会った真実と婚約したが、真実は「ストーカーに追われている」と言い残して姿を消す。架は真実の実家や元の職場を訪ね歩き、彼女の親、彼女の育ち、彼女がなぜ架を選んだのかに近づいていく。 題名は真実の母が娘に向けて使う言葉から来ている。人を選ぶときの「傲慢」と、人に合わせるときの「善良」。婚活の場面が生々しいので、経験のある人ほど途中で本を閉じたくなるかもしれない。それでも読み進めると、後半で真実の側からの語りが始まり、前半で見えていた景色がひっくり返る。 恋愛小説であり、家族小説であり、地方で育った人の話でもある。読んだあと、誰かと結婚の話をしたくなる。
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