人人生図書館ログイン

おすすめの本

ひとりの人生を描いた名作を、読後感とテーマで選べるようにしました。47 冊。PRリンクにはアフィリエイト広告を含みます。

✍️ 著者から探す →📈 いま売れている小説(楽天ブックス売上順)→
火花

火花

又吉直樹 · 文藝春秋(文春文庫) · 2017年

売れない若手芸人が、熱海の花火大会で出会った先輩に弟子入りを申し出るところから始まる、十年分の話。 語り手の徳永は「スパークス」というコンビの一人。先輩の神谷は、面白いことにしか興味がなく、面白くないものを許さない。徳永は神谷に「伝記を書け…

何者

何者

朝井リョウ · 新潮社(新潮文庫) · 2015年

就職活動中の大学生五人が、ひとりの部屋に集まって情報を交換し合う。その裏で、それぞれが別の顔を持っている話。 語り手の拓人は演劇をやめて就活を始めた。同居人の光太郎、留学帰りの瑞月、意識の高い理香とその彼氏。互いの進み具合を気にしながら、表…

傲慢と善良

傲慢と善良

辻村深月 · 朝日新聞出版(朝日文庫) · 2022年

結婚を決めた相手が、突然いなくなった。残された男が、婚約者の過去をたどっていくうちに、自分のことも知ってしまう話。 架は三十九歳。婚活で出会った真実と婚約したが、真実は「ストーカーに追われている」と言い残して姿を消す。架は真実の実家や元の職…

わたしを離さないで

わたしを離さないで

カズオ・イシグロ(土屋政雄 訳) · 早川書房(ハヤカワepi文庫) · 2008年

英国の寄宿学校で育った三人の、子ども時代から大人になるまでの記憶。語り手は「介護人」として働く女性、キャシー。 ヘールシャムという学校は、外の世界から切り離されていて、生徒たちは絵を描き、詩を書き、健康を管理される。何のためにそうしているの…

黒い雨

黒い雨

井伏鱒二 · 新潮社(新潮文庫) · 2003年

広島に原爆が落ちた日から数日間の日記を、被爆した本人が数年後に清書していく。姪の縁談のために、彼女が被爆していないことを証明しようとして。 閑間重松は、姪の矢須子に「原爆症」の噂が立って縁談が流れるのを防ぐため、自分の被爆日記を書き写し始め…

コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香 · 文藝春秋(文春文庫) · 2018年

三十六歳、独身、コンビニでアルバイトを十八年。それで何が悪いのか、本人にはわからない。周りの人はわかっているつもりでいる。 古倉恵子は子どもの頃から「普通」がわからず、周りを困らせてきた。大学時代に始めたコンビニの仕事だけが、マニュアルのお…

流浪の月

流浪の月

凪良ゆう · 東京創元社(創元文芸文庫) · 2022年

九歳の少女と十九歳の大学生。「誘拐事件」として報道された二か月間の真相を知っているのは、本人たちだけだった。 家に居場所のなかった更紗は、公園で出会った文の家についていき、そこで穏やかな時間を過ごす。だが世間から見れば、それは幼女誘拐にほか…

手紙

手紙

東野圭吾 · 文藝春秋(文春文庫) · 2006年

兄が強盗殺人で捕まった。弟のもとに、刑務所から毎月手紙が届く。その手紙のせいで、弟の人生から居場所が消えていく話。 剛志は、弟の直貴の学費を工面しようとして空き巣に入り、人を殺した。直貴は進学をあきらめ、働きながら音楽をやり、恋をする。その…

夜と霧 新版

夜と霧 新版

ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子 訳) · みすず書房 · 2002年

ナチスの強制収容所に送られた精神科医が、そこで人が何を考え、何にすがり、何で壊れたかを記録した本。 著者フランクルは、ウィーンの医師として収容され、家族のほとんどを失いながら生き延びた。この本は、収容所の残虐さを告発する本ではない。極限状態…

小さいおうち

小さいおうち

中島 京子 · 文藝春秋(文春文庫) · 2012年

昭和の初め、東京郊外の赤い三角屋根の家で女中として働いた女性が、晩年にその日々をノートに書き残す。 タキは山形から出てきて、平井家に住み込みで入る。奥様の時子は若く美しく、坊ちゃんは足が悪く、旦那様は玩具会社の重役。モダンな小さい家で、タキ…

永い言い訳

永い言い訳

西川 美和 · 文藝春秋(文春文庫) · 2016年

妻をバス事故で亡くした作家が、同じ事故で妻の親友を亡くした一家の子どもたちの面倒を見始める話。 衣笠幸夫は小説家で、テレビにも出る。妻の夏子が友人と旅行中に事故で死んだとき、彼は別の女性と一緒にいた。悲しめない自分を持て余しているところへ、…

朝が来る

朝が来る

辻村 深月 · 文藝春秋(文春文庫) · 2018年

不妊治療の末に特別養子縁組で男の子を迎えた夫婦のもとに、ある日「子どもを返してほしい」という電話がかかってくる。 栗原清和と佐都子は、六年間の治療のあとで子どもをあきらめ、養子縁組の団体を通じて生後まもない朝斗を迎える。幼稚園に通うまで育て…

八日目の蝉

八日目の蝉

角田光代 · 中央公論新社(中公文庫) · 2026年

不倫相手の家から、生後間もない赤ん坊を連れ去った女。四年間の逃亡と、その子が大人になってからの話。 野々宮希和子は、相手の男の家に忍び込み、ベビーベッドの赤ん坊を抱いて出てしまう。その子を「薫」と名づけ、知人の家、女性だけの共同生活の施設、…

ハンチバック

ハンチバック

市川 沙央 · 文藝春秋(文春文庫) · 2025年

重度の筋疾患で背中が曲がり、人工呼吸器をつけて生きる女性が、グループホームの一室からネットに言葉を投げ続ける話。 井沢釈華は、両親が遺したグループホームで暮らしている。昼間はネット記事のライターをし、匿名のアカウントで過激なつぶやきを書き散…

世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら

川村元気 · 小学館(小学館ジュニア文庫) · 2016年

脳腫瘍で余命わずかと告げられた三十歳の郵便配達員の前に、自分そっくりの悪魔が現れて取引を持ちかける。世界から何かひとつ消せば、一日生きられる。 最初に消えたのは電話。次に映画、時計。そのたびに、主人公は消えるものと一緒にあった記憶をたどる。…

国宝

国宝

吉田修一 · 朝日新聞出版(朝日文庫) · 2021年

長崎の任侠の家に生まれた少年が、歌舞伎の女形として芸の頂点を目指す。昭和から平成にかけての五十年を描く長編。 喜久雄は十五歳で父を抗争で亡くし、上方歌舞伎の名門・花井半二郎に引き取られる。そこには半二郎の実子・俊介がいた。血筋のある俊介と、…

おいしいごはんが食べられますように

おいしいごはんが食べられますように

高瀬 隼子 · 講談社(講談社文庫) · 2025年

職場の同僚三人の関係を、食べることを軸に描く。手作りのお菓子を配る女性、それを好意的に受け取る男性、受け取れない女性。 芦川さんは体が弱く、残業はしない。そのぶん、休みの日に焼いた菓子を職場に持ってくる。二谷は芦川さんとつき合いながら、食事…

三千円の使いかた

三千円の使いかた

原田 ひ香 · 中央公論新社(中公文庫) · 2021年

祖母、母、姉、妹。ひとつの家族の四人の女性が、それぞれの年代でお金とどう向き合っているかを描く連作。 二十四歳の美帆は、ひとり暮らしで貯金三十万円。姉の真帆は専業主婦で、節約で一千万円を貯めた。母の智子は五十代で、夫の定年と自分の健康が心配…

日の名残り

日の名残り

カズオ・イシグロ/土屋 政雄 · 早川書房 · 2018年

英国の大邸宅に長く仕えた老執事が、六日間の自動車旅行のあいだに、自分の半生を振り返る。 スティーブンスは、ダーリントン・ホールの執事として、戦前の華やかな時代を支えた。主人は貴族で、政治家たちを屋敷に集めていた。彼は「偉大な執事」であること…

マチネの終わりに

マチネの終わりに

平野 啓一郎 · 文藝春秋(文春文庫) · 2019年

天才と呼ばれるクラシックギタリストと、パリに住む国際ジャーナリスト。四十歳前後の二人が、三度しか会わないまま、互いを人生の相手だと思い定める話。 蒔野は、演奏に行き詰まりを感じ始めている。洋子は、戦場取材の経験とパリでの暮らしを抱え、婚約者…

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

朝井 リョウ · 集英社(集英社文庫) · 2012年

バレー部のキャプテン桐島が、突然部活をやめた。その余波を、五人の高校生がそれぞれの立場から語る。桐島本人は一度も登場しない。 映画部の前田は、スクールカーストの下のほうで、カメラを回している。野球部の幽霊部員・菊池は上のほうで、何でもできる…