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余命10年

余命10年

小坂流加 · 文芸社(文芸社文庫NEO) · 2017年

二十歳で、治らない病気だとわかった。余命はおよそ十年。それなら恋はしない、と決めた女性の話。 主人公の茉莉は、肺の難病で入院した病室から物語を始める。退院後は、残りの時間を穏やかに使うために、人と深く関わらない暮らしを選ぶ。ところが同窓会で…

劇場

劇場

又吉 直樹 · 新潮社(新潮文庫) · 2019年

下北沢の小さな劇団を率いる若者と、彼を支える恋人。売れない演劇人の日々を描いた、又吉直樹の二作目。 永田は、自分の劇団「おろか」の脚本と演出をしている。評価されず、金もなく、友人の家を転々としている。沙希は服飾を学ぶ学生で、永田の才能を信じ…

汝、星のごとく

汝、星のごとく

凪良 ゆう · 講談社(講談社文庫) · 2025年

瀬戸内の島で育った高校生の男女が、十七歳で出会い、互いの家の事情に縛られながら、十五年にわたって関わり続ける話。 暁海の家は、父が愛人のもとに通っていて、母はそれに耐えている。櫂は、男に依存する母と二人で島に流れてきた。二人は惹かれあい、将…

マチネの終わりに

マチネの終わりに

平野 啓一郎 · 文藝春秋(文春文庫) · 2019年

天才と呼ばれるクラシックギタリストと、パリに住む国際ジャーナリスト。四十歳前後の二人が、三度しか会わないまま、互いを人生の相手だと思い定める話。 蒔野は、演奏に行き詰まりを感じ始めている。洋子は、戦場取材の経験とパリでの暮らしを抱え、婚約者…

センセイの鞄

センセイの鞄

川上 弘美 · 新潮社(新潮文庫) · 2007年

三十七歳の独身女性が、駅前の居酒屋で高校時代の国語教師と再会する。三十歳離れた二人の、ゆっくりとした恋の話。 ツキコさんは、ひとりで飲むのが好きだ。隣でまぐろ納豆を頼んだ老人が、昔の先生だった。それから二人は、約束もしないのに同じ店で会い、…