送迎車の朝
この本について
祖母、母、姉、妹。ひとつの家族の四人の女性が、それぞれの年代でお金とどう向き合っているかを描く連作。 二十四歳の美帆は、ひとり暮らしで貯金三十万円。姉の真帆は専業主婦で、節約で一千万円を貯めた。母の智子は五十代で、夫の定年と自分の健康が心配になってきた。七十代の祖母・琴子は年金暮らしで、ふと働きたくなる。 題名は、祖母の言葉から来ている。「人は三千円の使い方で人生が決まる」。小説の中には、固定費の見直し、積立、保険、奨学金の返し方といった具体的な話が、物語の形で出てくる。 お金の指南書としても読めるが、それ以上に、お金の話を通して家族がどう生きてきたかが見えてくるのがこの本の良さだ。読み終わると、自分の家計簿を開きたくなる。
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