夏休みの図書室
この本について
友人の結婚式で、退屈な祝辞に居眠りした女性が、ひとりのスピーチライターの言葉に目を覚まされる。言葉の仕事を知っていく話。 二ノ宮こと葉は製菓会社の社員で、仕事にも恋にも中途半端。式の席で、久遠久美という女性のスピーチを聞いて涙が出た。久美はスピーチライターという職業で、人のために言葉を書いている。こと葉は弟子入りを志願する。 スピーチの作り方が、小説の中で具体的に教えられる。はじめの一文で心をつかむこと、誰に向けて話すかを決めること、短く終わること。後半、こと葉は政治家の選挙スピーチに関わることになり、言葉が人を動かす場面を実際に見る。 原田マハの仕事小説の中では、いちばん読後が明るい。人前で話すのが苦手な人、言葉で誰かを励ましたい人に。実用書より役に立つ場面がある。
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