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キネマの神様

キネマの神様

原田 マハ · 文藝春秋(文春文庫) · 2023年

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この本について

七十九歳の父は、ギャンブル好きで借金まみれ。ただひとつ、映画のことになると別人になる。その父が、映画の感想をブログに書き始める。 娘の歩は、大手の開発会社を辞めて実家に戻り、父の借金を知る。父のゴウは若いころ映画の助監督をしていて、今は毎日のように名画座に通っている。歩は父が書いていた映画評のノートを、知り合いの映画雑誌の編集部に持ち込む。それがブログになり、「ローズ・バッド」と名乗る謎の読者との論争が始まる。 映画への愛を正面から書いた本で、作中に出てくる作品を観たくなる。同時に、父と娘が互いをもう一度見直す話でもある。ダメな父親が、ダメなまま認められていく。 二〇〇八年刊。山田洋次監督の映画は、企画の途中で主演の志村けんが亡くなり、沢田研二が引き継いだ。その経緯もあって、本と映画は別の作品として楽しめる。

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