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そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

瀬尾まいこ · 文藝春秋(文春文庫) · 2020年

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この本について

父親が三回、母親が二回変わった。それなのに、いつも誰かに大事にされてきた少女の高校三年間。 主人公の優子は、血のつながらない親のあいだを、事情があってリレーのように渡されてきた。今いっしょに暮らしているのは、二十歳ほど年上の「森宮さん」。料理が上手で、少しずれていて、娘を困らせるほど心配する。優子はこの人を父と呼びながら、自分の来歴を「不幸」だと感じられないことに戸惑っている。 家族小説としては珍しく、誰も悪者にならない。親たちはそれぞれ不器用で、自分の限界を知っていて、限界の手前で優子を次の人に託す。その判断の重さが、あとになってじわじわ効いてくる。 2019年の本屋大賞。進路や結婚の話が出てくる後半は、親の立場で読むと別の本になる。

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