夏休みの図書室
この本について
仕事や人生に行き詰まった五人が、コミュニティハウスの小さな図書室で司書に本を薦められる。五つの話が少しずつつながる連作。 相談者は、婦人服の販売員、家具メーカーの経理、雑誌の元編集者、ニートの青年、定年退職したばかりの男性。司書の小町さゆりは大柄で無口で、「何をお探し?」と聞いたあと、求められた本と一緒に、まったく関係のなさそうな本を一冊添える。羊毛フェルトの小さな付録つきで。 その「関係のない本」が、相談者の人生の見方を少しだけずらす。司書は答えを教えない。本を渡すだけで、受け取った人が自分で気づく。 二〇二一年の本屋大賞で二位。各話は短く、どこから読んでも成立する。転職や退職を考えている人、何かを始めたいが何かわからない人に。読んだあと、図書館に行きたくなる。
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