夏休みの図書室
この本について
国際ピアノコンクールに集まった四人の若者を、予選から本選まで追いかける話。上下巻で、ひとつのコンクールの二週間ほどが描かれる。 養蜂家の父と旅をしながら育ち、家にピアノを持たない少年・風間塵。母を亡くしてから舞台に立てなくなった元天才少女・栄伝亜夜。音楽学校の優等生マサル。妻子を持ち、楽器店に勤めながら最後の挑戦をする高島明石。年齢も事情も違う四人が、同じ課題曲を弾く。 音楽を文章で書くことに、ここまで紙幅を使った小説はあまりない。同じ曲を別の人が弾くと何が変わるのかが、譜面を読めなくても伝わってくる。特に明石の章は、才能の話ではなく、生活を持った大人が何かに全部を賭ける話として読める。 二〇一七年、直木賞と本屋大賞を同時に受賞。長いが、予選の結果が出るたびに先へ進みたくなる。
この本が好きなら、この投稿小説
「勇気が出る」の読後感が近い作品と、同じテーマの作品です。無料で読めます。
五時のチャイムが鳴るまで
三十六歳、履歴書の空白