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そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

瀬尾まいこ · 文藝春秋(文春文庫) · 2020年

父親が三回、母親が二回変わった。それなのに、いつも誰かに大事にされてきた少女の高校三年間。 主人公の優子は、血のつながらない親のあいだを、事情があってリレーのように渡されてきた。今いっしょに暮らしているのは、二十歳ほど年上の「森宮さん」。料…

博士の愛した数式

博士の愛した数式

小川洋子 · 新潮社(新潮文庫) · 2005年

記憶が八十分しかもたない老数学者と、その家に通う家政婦、そして彼女の十歳の息子。三人で過ごした一年ほどの話。 博士は交通事故の後遺症で、新しい記憶を八十分以上保てない。背広のあちこちにメモをクリップで留めて、自分の状態を毎朝読み直す。家政婦…

キネマの神様

キネマの神様

原田 マハ · 文藝春秋(文春文庫) · 2023年

七十九歳の父は、ギャンブル好きで借金まみれ。ただひとつ、映画のことになると別人になる。その父が、映画の感想をブログに書き始める。 娘の歩は、大手の開発会社を辞めて実家に戻り、父の借金を知る。父のゴウは若いころ映画の助監督をしていて、今は毎日…

幸福な食卓

幸福な食卓

瀬尾 まいこ · 講談社(講談社文庫) · 2007年

「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。朝食の席でそう宣言した父と、別居中の母、大学をやめて農業を始めた兄。中学三年の妹から見た、おかしな家族の一年。 主人公の佐和子は、家族の変調に慣れている。父は自殺未遂をしたことがあり、母は家を出たが…

キッチン

キッチン

吉本ばなな · KADOKAWA(角川文庫) · 1998年

祖母を亡くし、天涯孤独になったみかげを、同級生の雄一とその母が家に迎える。台所と食事を通して、喪失から立ち上がる若い日々。