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火花

火花

又吉直樹 · 文藝春秋(文春文庫) · 2017年

売れない若手芸人が、熱海の花火大会で出会った先輩に弟子入りを申し出るところから始まる、十年分の話。 語り手の徳永は「スパークス」というコンビの一人。先輩の神谷は、面白いことにしか興味がなく、面白くないものを許さない。徳永は神谷に「伝記を書け…

何者

何者

朝井リョウ · 新潮社(新潮文庫) · 2015年

就職活動中の大学生五人が、ひとりの部屋に集まって情報を交換し合う。その裏で、それぞれが別の顔を持っている話。 語り手の拓人は演劇をやめて就活を始めた。同居人の光太郎、留学帰りの瑞月、意識の高い理香とその彼氏。互いの進み具合を気にしながら、表…

国宝

国宝

吉田修一 · 朝日新聞出版(朝日文庫) · 2021年

長崎の任侠の家に生まれた少年が、歌舞伎の女形として芸の頂点を目指す。昭和から平成にかけての五十年を描く長編。 喜久雄は十五歳で父を抗争で亡くし、上方歌舞伎の名門・花井半二郎に引き取られる。そこには半二郎の実子・俊介がいた。血筋のある俊介と、…

おいしいごはんが食べられますように

おいしいごはんが食べられますように

高瀬 隼子 · 講談社(講談社文庫) · 2025年

職場の同僚三人の関係を、食べることを軸に描く。手作りのお菓子を配る女性、それを好意的に受け取る男性、受け取れない女性。 芦川さんは体が弱く、残業はしない。そのぶん、休みの日に焼いた菓子を職場に持ってくる。二谷は芦川さんとつき合いながら、食事…

三千円の使いかた

三千円の使いかた

原田 ひ香 · 中央公論新社(中公文庫) · 2021年

祖母、母、姉、妹。ひとつの家族の四人の女性が、それぞれの年代でお金とどう向き合っているかを描く連作。 二十四歳の美帆は、ひとり暮らしで貯金三十万円。姉の真帆は専業主婦で、節約で一千万円を貯めた。母の智子は五十代で、夫の定年と自分の健康が心配…

日の名残り

日の名残り

カズオ・イシグロ/土屋 政雄 · 早川書房 · 2018年

英国の大邸宅に長く仕えた老執事が、六日間の自動車旅行のあいだに、自分の半生を振り返る。 スティーブンスは、ダーリントン・ホールの執事として、戦前の華やかな時代を支えた。主人は貴族で、政治家たちを屋敷に集めていた。彼は「偉大な執事」であること…