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汝、星のごとく

汝、星のごとく

凪良 ゆう · 講談社(講談社文庫) · 2025年

瀬戸内の島で育った高校生の男女が、十七歳で出会い、互いの家の事情に縛られながら、十五年にわたって関わり続ける話。 暁海の家は、父が愛人のもとに通っていて、母はそれに耐えている。櫂は、男に依存する母と二人で島に流れてきた。二人は惹かれあい、将…

マチネの終わりに

マチネの終わりに

平野 啓一郎 · 文藝春秋(文春文庫) · 2019年

天才と呼ばれるクラシックギタリストと、パリに住む国際ジャーナリスト。四十歳前後の二人が、三度しか会わないまま、互いを人生の相手だと思い定める話。 蒔野は、演奏に行き詰まりを感じ始めている。洋子は、戦場取材の経験とパリでの暮らしを抱え、婚約者…

センセイの鞄

センセイの鞄

川上 弘美 · 新潮社(新潮文庫) · 2007年

三十七歳の独身女性が、駅前の居酒屋で高校時代の国語教師と再会する。三十歳離れた二人の、ゆっくりとした恋の話。 ツキコさんは、ひとりで飲むのが好きだ。隣でまぐろ納豆を頼んだ老人が、昔の先生だった。それから二人は、約束もしないのに同じ店で会い、…

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

東野 圭吾 · 文藝春秋(文春文庫) · 2008年

弁当屋で働く母娘が、元夫を殺してしまう。隣に住む高校の数学教師が、事情を察して、完璧な隠蔽工作を申し出る。 石神は、天才と言われながら研究の道を外れ、高校で数学を教えている。生きる意味を見失っていた彼にとって、隣に越してきた靖子と娘は、唯一…

かがみの孤城

かがみの孤城

辻村 深月 · ポプラ社(ポプラ文庫) · 2021年

学校に行けなくなった中学一年生の部屋の鏡が、ある日光り始める。鏡の向こうには城があり、同じような七人の中学生が集められていた。 こころは、入学早々クラスの女子から嫌がらせを受け、家から出られなくなった。鏡を抜けた先には、狼の面をつけた少女「…

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

朝井 リョウ · 集英社(集英社文庫) · 2012年

バレー部のキャプテン桐島が、突然部活をやめた。その余波を、五人の高校生がそれぞれの立場から語る。桐島本人は一度も登場しない。 映画部の前田は、スクールカーストの下のほうで、カメラを回している。野球部の幽霊部員・菊池は上のほうで、何でもできる…

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

宇佐見 りん · 河出書房新社(河出文庫) · 2023年

アイドルを推すことだけを支えに生きてきた高校生が、推しの炎上とともに崩れていく話。 あかりは、学校にも家にもなじめない。アイドルグループの上野真幸を推すことだけが、自分の背骨だと思っている。ブログに推しの解釈を書き、グッズを買い、ライブに行…

蹴りたい背中

蹴りたい背中

綿矢 りさ · 河出書房新社(河出文庫) · 2010年

高校一年の女子が、クラスで孤立している男子の背中を、蹴りたくなる。その衝動の正体を本人も掴めないまま、二人の奇妙な関係が続く話。 ハツは、クラスの「余り者」になることを自分で選んでいる。にな川は、あるモデルに異常なほど熱中していて、その話し…

カラフル

カラフル

森絵都 · 理論社(フォア文庫) · 2010年

死んだはずの「ぼく」の魂が、自殺した中学三年生の体に、期限つきで入ることになる。やり直しの機会をもらった魂の、ホームステイの記録。 天使のプラプラに言われるまま、魂は小林真の体で目を覚ます。真は、家族にも学校にも絶望して薬を飲んだ。魂は真の…

百花

百花

川村 元気 · 文藝春秋(文春文庫) · 2021年

認知症の母が、息子の名前を忘れていく。母が消してしまった記憶の中に、息子の知らない母の人生があった。